2013年8月15日木曜日

Mecir's Tennis (175) 背中を丸めないこと

以前、「えもんかけとフォアハンド」で、肩をえもんかけのように使うことを書きました。この事は、メシールのグランドストローク(フォアハンド、バックハンドの両方とも)が上体が地面に垂直になっているように見えることと関係しています。

メシールのグランドストロークをまとめると、次のようになります。
  • 上体が立っているように見える。
  • 両肩をえもんかけのように使う。
これは、言い換えると、「背中を丸めない」という事につながります。

背中を丸めてしまうと、上体を立てることができません。上体は、前かがみになってしまいます。

背中を丸めてしまうと、両肩を張る(えもんかけのように)こともできません。肩をすぼめた状態になってしまいます。

この事は、フォアハンド、バックハンドで強い球を打つためには大切な点です。強いボールを打つために、どこにエネルギーをため込むか。これは、フォアハンドであれば右肩の内側、バックハンドであれば左肩の内側です。フォアハンドで右肩を張ることで、右肩の内側(脇のそばの筋肉)に力を入れます。バックハンドはその反対です。(この箇所は、大胸筋というようです。)

これは、テイクバックでしっかりと肩を張る(えもんかけのように)ことで実現できます。背中を丸めてしまうと、それができないのです。その結果、安定はしているがパワーのないボールしか打つことができません

メシールのグランドストロークは、コントロールとボールのパワー(いわゆる重いボール)が命です。正しいフォームは安定したコントロールをもたらしてくれます。これまで、ボールコントロールができるための正しいフォームについて多くの記事を書いてきました。

もう一つの大切な点が、ボールノパワ―です。そのためには、背中を丸めないこと、えもんかけの両端にしっかり力を入れることが大切なのです。そうすれば、自然に背筋でボールを打つことになります。背筋に力を入れるという脳内イメージは、時として背中を丸めることにつながります。大胸筋に力を入れるというイメージの方が、正しい脳内イメージです。

この、両肩の内側(脇のそばの大胸筋)に力を入れるのは、サーブ、ボレーなどでも同じです。

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