2014年9月17日水曜日

Mecir’s Tennis (248) フォアハンドでは右脇を締めてはいけない(1)

Mecir's Tennis (226) 柔らかいスイングとは?(その1) ~前腕と上腕は同期しないにおいて、前腕は上腕に遅れて出てくるということを書きました。また、上腕は右肩と一緒に回転すると書きました。今回は、この上腕について書いてみようと思います。

フォワードスイングで右肩と同期して回転する上腕ですが、インパクト後にどうなるでしょうか。これはとても大切なポイントで、インパクト後に上腕は右肩を追い越して前に突き出されます。


この連続写真で、インパクト前とインパクトの比較をすると、右肩と上腕が同期しながらインパクトではやや上腕が前に出ていることがわかります。さらに、下のフォロースルーでは右肩よりも上腕が前に出ています。(さらに前腕が前に出ていきます。)


どうすれば、このようなスイングができるでしょうか。重要なポイントは、右肩と右ひじです。右肩は肩と上腕の蝶番(ちょうつがい)であり、右ひじは上腕と前腕の蝶番です。この2つの蝶番が、右肩⇒右ひじの順番で機能することが必要となります。

これは、言い換えると、右肩が蝶番として働く必要があります。そのポイントは、フォアハンドのフォワードスイングでは右わきを締めてはいけない、ということです。もし、右わきを締めてしまうと、右肩と上腕の同期は保証されますが、そのあと右肩の蝶番機能が働かなくなるからです。

右わきを締めないために有効なのは右ひじを体に近づけすぎないことです。右ひじを体から少し離れた位置に置くのです。それによって、フォワードスイング(またはインパクト直前)において右ひじが右肩を追い抜いていくことができます。つまり上腕が右肩を追い越すことができるのです。脇を締めていると、これができません。上の写真のように上腕を前に突き出すことができないのです。

フォロースルーが小さいなと思ったら、右わきが締まっていないかをチェックすればよいと思います。または、右ひじが体から離れているかをチェックしてもよいでしょう。

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