2016年2月7日日曜日

Mecir’s Tennis (284) フォアハンドとバックハンドの違い(1) フォアハンドテイクバックのはじめでは腕を残す

フォアハンドとバックハンドのテイクバックには、決定的な違いがあります。それは、腕の使い方です。図で説明します。

レディーポジションからそのまま体をフォアハンド側またはバックハンド側に回転することを考えます。この場合、もし、腕を全く動かさないと、体の線(図の青い点線)とラケットの角度は同じ状態になります。

一方、これに腕の動きを入れるとどうなるでしょうか。図を見ればわかるように、フォアハンドとバックハンドでは、腕の動きはこの角度に対して反対の効果になります。

フォアハンドでは、腕を回転方向にひくことで、角度はより広がります。一方、バックハンドでは、腕を回転方向にひくことで、角度はより狭くなります。

これはどちらが良いことでしょうか。正解は、バックハンド側でです。ラケットと体の線に角度がつくと、フォワードスイングでそれだけラケットが遠回りします。言い換えると、ドアスイングになります。したがって、テイクバックではフォアハンドもバックハンドも、ラケットの線と体の線は、できるだけ平行になることが望ましいのです。
そのためにはどうすればよいでしょうか。それはフォアハンドのテイクバックの開始では腕を残して先に体を回転させることです。腕を残して体を先に回転を始めるイメージはこちらです。動画像の最初のコマと二コマ目を見ると、腕が残って先に体が開店をはいじめていることがわかります。その結果、テイクバックの途中で、ラケットと体が平行になっています。つまりラケットヘッドがネット方向(正確には1時方向)を向いています。

フォアハンドではこのような複雑な動きが求められますが、バックハンドはそれよりもはるかに簡単です。体と腕を一体に回転させてもよいが、腕を使えばそれだけ体とラケットが平行になります。本来の腕の回転方向に自由に腕を使えるのですから、それだけ腕はシンプルになります。(フォアハンドのようにバックハンドで腕を残して体を回転させると体とラケットに角度がついてしまいますが、そのような複雑なテイクバックをする人はいないでしょう。)

私は、フォアハンドがバックハンドよりも難しい理由は、ここにあるのではないかと思っています。

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